見た目はマッスルバック。しかし中身は非常に優しい中空ブレードアイアン。
過去に購入して仕舞い込まれていたPING i500アイアンを久しぶりに試してみました。

ブレード型中空アイアン
一番の特徴は、パッと見た感じ「マッスルバック?」と思うくらいのシャープな形状にあります。
シャープで構えやすい割に実際に使ってみるとキャビティアイアン並みの寛容性があり、そのテクノロジーによってロフトを立てる事が可能になった事から飛距離は従来のアイアンより約0.5~1番手伸びる人が多いという特徴があります。
若干ロースピンのボールにはなるものの、非常に高弾道で飛ばせる為に通常営業のコースのグリーンではしっかりと止まるので、直接グリーンを狙っていけますし、中空構造のため見た目以上にミスヒットに強いアイアンになります。
ただ中空構造のデメリットとして、芯を外した場合に打感がやや硬く感じという事が言えます。
i500アイアンがおすすめのゴルファー
そのシャープな形状と立ったロフトの為、あまりにも初心者では難易度を感じる可能性が高いので、ハンディキャップが「20前後」で、ヘッドスピードが40m/s以上で打てる方の方がテクノロジーの恩恵を受けやすいです。
「見た目はシャープなアイアンが好きだけど飛距離が欲しい」
という中レベル以上のゴルファーに最適です。
PING Gシリーズあたりでは、グースが強く感じたり、少し大きく感じてしまう人も試してみる価値はあります。
i500アイアンがあまり向かない人
何よりもミスヒット時のお助け機能優先の初心者には合わない可能性が高いです。
また、フェースの弾き感が強いアイアンなので、軟鉄鍛造のアイアンの様に柔らかい打感を最優先する人にも向きません。
PING i500アイアン まとめ
現在はi525が後継モデルとして販売されていますが、PING初の中空アイアンで謳い文句が「飛び系ブレード」としてデビューしました。
見た目がすっきりしている割に実際の使用では易しいという相反するアイアンです。
形状からは想像できないほどの飛距離性能を持っていますし、多めのバウンスにより芝の上から使うと尚更易しく感じられます。
恐らくキャビティバックの様にバックフェースのデザインまで気にする必要があるのと違って、中空構造ではバックフェース部分が中に入っていて見えない分、設計の自由度が高くなるのかもしれませんね。
使ってみた時の感想としては、それまで使っていた軟鉄のムニュっという打感とは違って、「ピチッ!」という音と軽めの打感に少し抵抗がありましたが、数ラウンド使うと全然気にならなくなりました。
特にゴルフ場の芝の上から打つと独特の音も全然気にならなくなりますし、打感も練習場のマットの上に比べると数段良く感じます。
やはりPINGのアイアンは芝の上で使うと威力を発揮します。
多めのバウンスも芝の上からだと素晴らしいお助け機能になりますし、アイアンが上手くなった錯覚が生まれるほどです。
打感は賛否両論ありますが、一般のゴルファーに比べるとマッスルバックを使うことが多い自分としても、これはこれでありじゃない?と思います。
確かにインパクトでの軽い衝撃の感触とユーティリティーの様な高い音ではありますが、使っていて凄く嫌な感じがするほどではありません。
この見た目と易しさに加えて、飛距離性能まで高いのですから、少々の打感は我慢しなさいっていう気もします。
そして、少ないミスで淡々とラウンドしていくと、思ったよりも良いスコアで上がっている!みたいな事が何度もありました。
テクノロジーの恩恵で7番アイアンでロフト各が29度。
クラシカルロフトのアイアンでは5番くらいのロフトなので、単純に2番手くらいの飛距離の差があります。
シャフトが短い分、完全に5番アイアンほど飛ぶ訳ではありませんが、マレージング鋼のフェースは弾きが強い為、シャフトが短くなった分を相殺する効果もあります。
立ったロフトと高反発素材のフェースなのでスピンに関しては若干ロースピン系になり、それによって飛距離が出る設計です。
通常であればロースピンのアイアンだとグリーン上で止まらないアイアンになってしまいますが、これを高弾道にする事によって高さで上から止めるというコンセプトです。
しっかりと芯付近で捕らえると、ボールは一気に急上昇して飛びます。
スピンで浮き上がるといった感じではなく、最初からいきなり高く上がるという感じです。
この設計によって、各番手のロフトを立てる事ができる様になったのでしょう。
なので「番手」ではなく「ロフト角」で考えると、普通のクラブの数10%くらい高く上がっている気がします。
8番アイアンがPWくらいの高さで飛ぶような感覚です。
ロースピンとフェース素材の初速でぶっ飛ばして、高さを使った落下角度で止める事をコンセプトとした設計なのでしょう。
300ヤードヒッターのドライバーの様なイメージですね。
高く上がって、なかなか落ちてこないみたいな。
そして最後は高い位置から真下に「ドンッ!」という感じです。
なので、普段からあまりボールの高さが出ないタイプのゴルファーとは相性が良くないかもしれません。
また、ハードスペックのシャフトでもボールが上がり切らずに止まらないという事になる可能性もありますので、シャフトに関してはやや通常の物より柔らかいものを使う事によって設計通りの弾道になるのかな?と思います。
PING i500アイアンは、なかなか値崩れしないモデルではありますが、気になる方は是非一度試打をして購入の検討をしてみても良いモデルだと自分は思います。
また、3番、4番といったロングアイアンも易しいシャフトを選ぶと比較的簡単に打てますので、ユーティリティーやフェアウェイウッドの代わりとして使用する事ができます。
アイアンなのでランは少ないのですが、ウッドが苦手な方には十分代用として使えると思います。
3番アイアンでロフト角が17°なので、G25ハイブリットなど昔のクラシカルロフトで言えば、2番ユーティリティ並みですね。
仮にミスしても縦方向の距離が落ちるだけなので、ウッドに苦手意識のある方にとって巻いたり擦ったりしてセカンドOBになる可能性のあるウッドクラブよりも安心して使えるのではないでしょうか?
見た目もシャープですっきりしているので、いかにも初心者用という感じは全くしません。
そんな意味でも簡単なアイアンを使いたいけれど、バッグの中に納まっている姿はカッコいいアイアンが良いな…と思っている欲張りな方にもうってつけです。
PINGのアイアンは、ラウンドが終わってみるとサラッとスコアが出ているタイプなので、何よりそこが良いですね!!
打感より見た目やスコアを重視したい方は一度「PING i500 アイアン」を使用してみる事をお薦めします。簡単でぶっ飛びですよ!
