- ATTAS6☆(アッタスロックスター)。THE ATTASが登場するまでのアッタス史上「最もクセの無い」シャフト。
- ATTAS G7(UST Mamiya) 滑らかなダブルキックモデルの7代目。
- ATTAS PUNCH(アッタスパンチ)UST Mamiya。ミート率で飛ばす芯常識!! 安定の手元調子の8代目を紹介。
- THE ATTAS(ジ・アッタス)。UST Mamiya 10年間の集大成モデル!
- ATTAS11(アッタスジャック)!ダブルキックでぶっ飛ばせ!
- スピーダー エボリューションⅤ。走って捕まるスピーダー。
- しっかりと捕まえる事ができるので、Rなどの柔めのフレックスを使えば初心者にもGOOD。
- 叩けるスピーダー。ぶっ飛びのスピーダーエボリューションⅥ
- ATTAS SPIN WEDGE (アッタス スピンウェッジ)
- アッタス アイアン 80S
- Tour AD 85S
ATTAS6☆(アッタスロックスター)。THE ATTASが登場するまでのアッタス史上「最もクセの無い」シャフト。

ゴルフをはじめて、初めて使ったカスタムシャフトがアッタス6☆(6X)でした。
ヘッドはPING G30 LST(10.5°)
当時は、まだ下手くそだった事もあり、使いこなせずに割と直ぐにお蔵入りしてしまった組み合わせ。
カスタムのXシャフトにロースピンヘッドでは、初心者にとって、球が浮かない、飛ばない、右に滑る…のヘレンケラー並みの3重苦。
たまに当たると距離は出るものの、右に滑ってOBという怖くて振れない組み合わせでした。
まだ自分でギアを選ぶのも探すのも知識が少なすぎてできなかった頃だったので、ゴルフ先輩方の意見をそのまま鵜呑みにするしかなかったので仕方がないと言えば仕方がなかったのですが…。
その後、ある程度の腕になってきてから久しぶりに持ち出してみたところ、非常に結果が良く購入後5年の時を経て、自分の実力アップとやっとこのギアの性能を体感する事ができました。
組み合わさっていたヘッド「PING G30LST」は、確かに芯を食うとかなり飛ぶのですが、ブリキのバケツの底で叩いたような「ガンッ」という打感と、「カキャーン!!」という高校野球の打球音のような音がどうしても馴染めずに、ATTAS 6☆はその後にスリーブをPRGR用の物に替え2018年モデルのPRGR RS-Fのヘッドを付けて使っていました。
このPRGRドライバーとの相性の方がかなり良かったですね。
ATTAS 6☆は、強烈な一発の飛距離はありませんが、全体的に平均にしなるクセの無い挙動で方向性は非常に良く、230ydくらいを安全に狙えて、スコアをまとめるのにはとても良いシャフトです。
ATTAS 6☆(アッタスロックスター)が合う人。
通常、どのシャフトも手元がしなるとか先端がしなるとか何らかの特徴があるものですが、ATTAS 6☆は本当に全体的にまんべん無くしなるという感じです。
ほんの少しだけ最後に先端が走る感じで、ややドローのバイアスですが極めてストレートが狙いやすいシャフトです。
ミスはどちらかと言えば捕まり過ぎた時の左のミスの方が出やすいですね。
しかし、これは捕まり過ぎないヘッドとの組み合わせでかなり解消されます。
また挙動が安定している反面、自分が振った分だけしか飛ばないという感じもします。
まあ所有しているシャフトがXフレックスだという事も多分にありますが…。
シャフトが余計な動きをしないのを利用して、強振しなければセンター前ヒットの様な無難なショットで200~220ydくらいを安全に狙っていけます。
それ以上、例えば250yd以上を打っていきたいとなると、アマチュアのヘッドスピードではフジクラのスピーダーシリーズなどの方が狙いやすいと思います。
ATTAS 6☆は素直に球を拾いやすいのでFWにも使いやすいですが、この場合ドライバーよりもさらに捕まりが良く感じる様になります。
左のミスがドライバーよりも少し増える印象です。
際立った特徴が無いものの、割と純正シャフトの様にクセが無くて扱いやすさがあるので万人に使えるシャフトです。
先調子、元調子、自分がどちらのタイプか分からない方がカスタムしたい場合などに最適なシャフトかもしれません。
UST Mamiyaのシャフトは現在では他社の同フレックスと比べて比較的柔らかめの設定になっていますが、この「6☆」や次のモデルの「G7」あたりまでは結構ハードな設計になってますので、あまり無理せずに1フレックス下くらいから候補にしてみても良いと思います。
ATTAS6☆(アッタスロックスター)が合う人は、とにかくシャフトが余計な挙動をしてほしくない人。
等速で体幹を使って振り切るタイプの方には最高のシャフトになります。
とは言ってもシャフトそのものに癖が無いので、基本的にどのタイプのゴルファー、どのタイプのドライバーヘッドにも合います。
この辺りはTHE ATTASに通ずるものがあります。
今であればかなり安価で購入できる可能性もありますので、ATTAS 6☆(アッタスロックスター)の挿さった安価な中古ドライバーを購入するのもありですし、自分の道具に合ったスリーブ付きの中古シャフトを購入するのも良いですね!
ATTAS G7(UST Mamiya) 滑らかなダブルキックモデルの7代目。

所有していたモデルは、60gのSフレックスで、このモデルまでのUST Mamiyaのシャフトは比較的しっかりとした作りの為、現行モデルと比較すると、やや硬さを感じる部分もあります。
アッタスG7に関しては、初めて打った時の独特なロースピンのボールが印象に残っていて、ダブルキックモデルとしては、前作のダブルキックモデルATTAS 4Uよりも扱い易く仕上がっています。
滑らかなしなりで、インパクトでの打感の感じよりも、実際には思った以上に飛距離の出るシャフトでした。
G7を使っていた時のドライバーのヘッドは、ロックスターと同じくPING G30 LStecにて使用していました。
とは言っても、この頃まではギアを語れるほどの技量も知識も無かったので、よく分からないまま使っていて、G7を欲しいと言っていた友人に譲ってしまった為に現在は手元に無く、ロックスターの様に今の技術で再使用してみる事ができなくなっています。
もし、今の状態で使ってみれば、もっとしっかりとしたレビューが出来るのにな~と、少し残念に思ってます。
女子プロの使用率が高かったG7。
アッタスG7は比較的女子プロの使用率が高いなと感じていました。
大山志保プロ、安田祐香プロ、畑岡奈紗プロ、香妻琴乃プロなどが使用していましたね。
中でも大山志保プロは、最初のテストの段階で2~3球打っただけで即決したとの事です。
その後に大山プロのヘッドはPING G30、G、G400と変わりましたが、その間ずっとアッタスG7を使用し続けていました。
かなり相性が良かったのでしょうね。
確かにダブルキックモデルは、合う人が使うとぶっ飛びのシャフトになりますが、合わない人は球が散らばる傾向があるので、少し相性が重要視されるモデルではありますね。
同じダブルキックモデルでも、4代目の4U(フォー・ユー)に比べれば、かなり安定したシャフトです。
4Uは何度か借りて使った事がありますが、一発もありますが、かなりピーキーな感じがしました。
この安定感がさらに進化したダブルキックモデルが、11代目のジャックかな?という感じです。
ATTAS PUNCH(アッタスパンチ)UST Mamiya。ミート率で飛ばす芯常識!! 安定の手元調子の8代目を紹介。

UST Mamiyaの8代目のATTAS PUNCHは、結構、賛否両論あるシャフトなのですが、個人的には凄く好きで長い期間使っているシャフトでした。
手元が柔らかめの為ゆったりとしなるのでタイミングが取りやすく、トップで自動的にグッと溜まって一気に開放、「バスンッ!!」という分厚い打感のインパクトでボールがフェースに乗っている感じがします。
シャフトの先端が走る!というタイプではない為、一発のバカっ飛びを狙うシャフトというよりは、振った分だけ、叩いた分だけ飛ぶという感じです。
とは言っても、自分の持っているシャフトのラインナップでは飛ぶ方ではあります。
手元側が柔く、反対に先端の剛性が高いので、先端が勝手に走る感じは皆無です。
どちらかというと飛距離よりも安定重視のシャフトという感じですね。
シャフトの走りで「バシッ!!」とインパクトするよりは、全体的なしなり戻りで「ドーン!!」という感じで飛ばすイメージになります。
ミスは捕まり切らずに右に吹けるのが大半ではあるのですが、手元調子のシャフトの方が引っ掛かるという人が稀にいるのも確かです。
そんな自分もタイミング次第で手元調子は時々引っ掛けるタイプです。
とは言っても、これはタイミングが取りやすいシャフトの弊害とも言えます。
アッタスパンチは、グッと溜まってから一気にズバッと戻ってくるのですが、その時に飛ばしたいあまりに、ヘッドを待ち過ぎると左に出る事があります。
アッタスパンチはトップで溜まっている間の時間的余裕があるので、ここぞという時に気合が入って、つい溜め過ぎてしまい…。
最近は「THE ATTAS」と交互に使い分けていますが、何だかんだ言って、アッタスパンチはいつもエースポジションに戻ってきます。
この黄色と黒のカラーリングは、コースに行くと芝の色とのコントラストで非常にカッコ良くて目立ちます。
個人的に歴代の中で一番好きなカラーリングですね!
アッタスパンチが合う人は?
普段からあまりドライバーのミート率が高くない人に合っていると思います。
先端が暴れないので、打ち急がず、無理の無いスイングを心がければ芯を食う確率が非常に高くなるシャフトだからです。
正に「飛びの芯常識」のキャッチフレーズ通りですね!
スイングテンポが遅めで、ゆったりと溜めて打ち急がずに等速で切り返すタイプの人に合うと思います。
ビュッ!っと上げて、そのリズムのまま鋭く切り返すと右に吹けてスライスします。
スイングテンポと切り返しのスピードが速い人は合わないかもしれません。
一瞬、グッと間を作ってしなり戻りに合わせて振り抜くという感じで打つと、バチーン!という厚いインパクトで、かなりの飛距離が見込めます。
ATTAS PUNCH(アッタスパンチ)の総評
ATTAS PUNCHは、基本的にはタイミングが取りやすく非常に使いやすいシャフトです。
ただ、一発の強烈なバカっ飛びが無い分、距離を求めて必要以上に鋭くビュッ!と振ってしまうとやや右に吹かしたりするミスが出てしまいます。
一発の飛びが無い…と言っても、元調子で先端剛性が高いので、きっちりとミートすればロースピンのボールで、必要にして十分な飛距離は出ますし、無理に距離を求めなければ方向性に関して非常に高い性能を持っています。
無理に飛ばしに行かずに振って、セカンド地点まで行ってみると
「あら?こんなに飛んでるの?」
というタイプのシャフトですね。
手元調子のシャフトの割に、Youtubeなどではヘッドスピードが50m/s超えのハードヒッターの方々からの評価が高くない傾向にあるのですが、ヘッドスピード40m/s〜45m/sくらいまでのアマチュアであれば十分に飛ぶシャフトではあります。
まあ、そのハードヒッターの方達が薦めるシャフトでも、自分が使ってみると全然ダメな物も結構あるので、やはり合う合わないは人それぞれという事なのでしょう。
アッタスパンチは、確かに合う人と合わない人がハッキリしているシャフトではありますが、機会があれば一度打ってみてもらいたいモデルの一つです。
筆者もかなりの長期間このシャフトをメインにしていた時期がありましたが、その頃のOBの率は非常に少なかったと思っています。
一発の距離よりも方向性重視の方にはおすすめのシャフトですし、インパクト時の独特のミート感は結構クセになる感覚です。
結果的に、OBが減る事によって平均飛距離が上がるタイプのシャフトです。
THE ATTAS(ジ・アッタス)。UST Mamiya 10年間の集大成モデル!

ST Mamiya の10代目 集大成として設計されたシャフト
UST Mamiyaのシャフトはこれまでも好きで使ってきました。
6代目の6☆(ロックスター)、7代目のG7(ジーセブン)、8代目のPUNCH(パンチ)、新生アッタスでは11代目のJACK(ジャック)。
PUNCHの後の、9代目のCOOOL(クール)と、10代目のTHE ATTASは所有していませんでした。
COOOLは知り合いのを借りて数回ラウンドで使った事がありますが、THE ATTASだけは打った事すらなくて、今回購入をして初めて使う事になりました。
これまで歴代のアッタスシリーズを打ってきたからこそ、比較ができると自負し、満を持しての購入です!
さて、その振り心地はと言いますと…。
あまりの振りやすさに正直驚きを隠せませんでした!!
6代目の6☆(ロックスター)も癖の無いシャフトでしたが、これはそれ以上。
最近は50g台のS(スピーダーエボリューションⅥ を中心に使っていたのだけれど、今回は敢えて6Sにしてみたんです。
ま、中古で安く売っていたのが6Sだったって理由ではあるのだけれど、トルクが大きいのと振動数もそれほど高くないので、6Sでも硬く感じず打ち急がずにゆったりとしたタイミングで振れるのがGOODです。
癖の無さに関しては6☆(ロックスター)が一番近い感じだけど、もっとトルクがあって全体的にしなる感じでしょうか。
6☆(ロックスター)も全体的にしなるタイプだけど、THE ATTAS(ジ・アッタス)に比べると全体的に張りがある感じでしたから。
THE ATTASの開発は、この6代目のアッタス6☆くらいの時期から平行して始まって、5年の歳月を掛けてじっくりと作ったらしいですね。
正にアッタスの集大成って感じなのでしょう。
カラーリングに関してですが、ここまでの歴代アッタスのカラーが全て入っていて、よく見ると中央が黒で「X」つまり10ってなってます。
ま、こんなの誰も気づかないでしょうけど(笑)
このあたりの遊び心がUST Mamiyaの真骨頂ですね。
一発の飛距離より曲がりが少なく振り切りやすい事で、平均飛距離が上がるタイプ。
振った分なりに飛ぶという感じです。
例えば真芯を食った時には一発バカ飛びするけど、ミスヒットの時に左右に散るシャフトというのは、結局怖くて振っていけなくなるから、つい置きに行く様なスイングになって、結果的に飛ばないという事になります。
練習場とかでは思いっきり振れるから飛ぶけど、現場の狭いホールなどでは怖くて振り切れなくなるから結果的に身体が止まって曲がる事になりますし。
やっぱりティーショットが曲がらないって事はかなり重要です。
2打目はフェアウェイからの方が何だかんだ言っても結果が良いですからね。
とにかく、体に巻き付く様にナチュラルにしなってインパクト付近で加速する感じ。
メーカーが謳う「粘走り(ねばしり)」って言葉に納得するシャフトです。
個人的にはあまり大きくなくて浅重心のヘッドが良いと思います。
ボールが上がり易いシャフトなので、深重心のヘッドだと吹ける感じになる人もいるかもしれないし、トルクがあるから重い大型ヘッドで万振りするタイプの人はやや振り遅れ気味になるかも。
そういうタイプの人は「THE ATTAS V2」の方がトルクが絞ってあるので合うかもしれませんね。
でも自分的にはタイミングが取りやすいトルクがあるシャフトが好みなので、初代の「THE ATTAS」の方が良いかな。
浅重心のヘッドを使い、シャフトで高弾道を作れるとロースピンのビッグボールで飛距離に繋げますので。
自分はヘッドが小振りなCallawayのEPIC SPEEDの9度で使ってます。
EPIC SPEEDの体積は460㏄の公表だけど、実際には448㏄らしいです。
文面から一発は無い様に感じるかもしれませんが、バチンと返ってきてしっかりミートできると相当な飛距離は見込めます。
またスイングが固まっていれば、相当曲がらないシャフトでもありますね。
THE ATTAS(ジ・アッタス)を総評すると。
とにかく挙動にクセが無くて振りやすいシャフトです。
悪く言えば面白味が無いとも言えますが、この独特なしなやかな撓りは使っていて癖になります。
個人的には過去に使ったシャフトの中で一番良いシャフトだと感じています。
カスタムシャフト選びに悩んだら、是非候補の一つに挙げてほしいと思います。
ATTAS11(アッタスジャック)!ダブルキックでぶっ飛ばせ!

アッタス史上、最もクセの少ないダブルキックモデル。
UST Mamiyaが10年目の集大成として10代目THE ATTASをリリースし、11年目からは新生ATTASと呼ばれる11代目がリリースされネーミングは「11(ジャック)」です。
過去に7代目の「ATTAS G7」を所有していて、割と使いやすかったので同じダブルキックのジャックを購入してみました。
ヘッドは一世を風靡したPING 410(参照記事)です。
このころまでは、PINGフリークだったので浮気せずに割と歴代のPINGを使用していました。
そんな訳でアッタス11を自分なりに評価してみましょう。
ATTASシリーズでは過去にダブルキックモデルが、4代目の緑色の「4U(フォー・ユー)」そして、7代目の紫色のシャフト「G7(ジーセブン)」と2モデルが発売されていました。
11代目の「11(ジャック)」は、過去のダブルキックモデルの後継という意味で「4+7」で、シャフトにプリントされた「11」の数字の中にはひそかに「4」と「7」が入っています。
このあたりの遊び心が、筆者がUST Mamiyaを好きな理由の一つでもあります。
色がオレンジ色なのは、初代ATTASがオレンジ色だったので、新生ATTASとしては初代という意味合いがあるそうです。
デュアル・トルク・システム
アッタス11は、単にダブルキックでキックポイントが2カ所あるだという訳でなく、新開発のデュアル・トルク・システムと呼ばれる技術で、シャフトの捻じれ剛性をコントロールして、超高弾道でキャリーを稼ぐ設計になっています。
実際に使ってみると、筆者は割と元々弾道が高いので、いつも通りという感じでそれほど特別高いという気はしませんでしたが、癖の無い振り易さは感じました。
弾道が普段から低めの方は、最も試してみる価値のあるシャフトではないでしょうか?
丁度、ロフト角が多めのヘッドに興味を持っていた時期という事もあり、購入の際にセットにしたヘッドが「PING G410 10.5°」だったので、余計にボールが上がり過ぎるという感じではありました。
今はセッティングで1度ロフトを減らして使っています。
それから、しなりのタイミングが合うとかなりの飛距離を稼ぐ事はできます。
これに関してはダブルキック系のシャフトらしいと言えますね。
4代目の「4U(フォー・ユー)」、7代目の「G7(ジーセブン)」どちらの後継ってイメージが強いかと言われると?
ダブルキック ブラザーズ達の話しとは別になってしまいますが…。
手元のしなりは8代目の「ATTAS PUNCH(アッタスパンチ)」(参照記事)に近く、特に元調子が合う人にとっては非常に切り返しのタイミングが取りやすくなっています。
そして先端部分は9代目の「ATTAS CoooL(アッタスクール)」の様な走り感があり、良く言えば「良いとこ取り」のシャフトと言えますね。
過去のダブルキックモデルの「4U」と「G7」、特に「4U」は一発はありますが少しタイミングが悪いとボールが散る傾向にあるシャフトでしたが、それらに比べてジャックは比較的安定したボールが出る感じがします。
アッタスパンチを使った際に、振りやすいけど右に出やすい人や、フェードが強めになってしまう人には合うのではないでしょうか?
パンチの振りやすさと、クールの走りと捕まりがミックスされた感じです。
ATTAS 11(ジャック)のまとめ
ATTAS11は今でも所有していて、しばらくエースシャフトが「THE ATTAS(ジ・アッタス)」だった為に登場する機会が少なかったのですが、最近また使ってみると非常に結果がよくエースシャフトに返り咲きそうな感じです。
過去に数名のゴルフ仲間が、ワタクシのアッタス11を試し打ちして購入に至っていますので、合う人は多いと思われます。
PING 410PULS 10.5度をロフト設定で1度マイナスにして「9.5度」にして使ったところ、理想的な弾道になった事がエースシャフト返り咲きの原動力になりました。
PING本社のフィッテングでもアッタス11が合う人が非常に多かったらしいので、是非一度機会があれば打ってみてほしいシャフトです。
スピーダー エボリューションⅤ。走って捕まるスピーダー。

原点回帰の意味を持つ、ブルーのスピーダー。
走り系のシャフトの代名詞でもあったフジクラのスピーダーシリーズ。
初代のスピーダーを彷彿させるようなブルー系(エボリューションⅤは爽やかな水色)で、やはりかなり先端の走るシャフトです。
振りにくさは無く扱い易いですが、とにかく最後に走って捕まるので基本的にドローバイアスのボールが出ます。
切り返しから、一気に速く振り抜くスイングタイプの人との相性が良いシャフトだと思いますね。
ビタッ!とタイミングが合えばかなりの飛距離が出ます。
反対にスイングタイプが合わない人は、引っ掛けのフックが出る可能性が高いです。
しっかりと捕まえる事ができるので、Rなどの柔めのフレックスを使えば初心者にもGOOD。
基本、捕まり過ぎるくらいに捕まるので、スライスが多い初心者が最初にスイング作りをするのにも良いシャフトかもしれません。
先ず何よりも捕まったボールが打てなければ、自信を持ってドライバーは振れないので、このスピーダーエボリューションⅤの様なシャフトを使って、バシッと振っていく感覚を身に付けるのは良いかと思います。
フレックスはカスタムシャフトなだけに「Rフレックス」でも比較的しっかりしているので、かなりヘッドスピードが速い人でも全然問題ありません。
フレックスが変わっただけで大きく曲がる人は、スイング自体に問題がある事が多いです。
通常であれば、柔らかいフレックスを使った場合、ボールは曲がらずに高く上がります。
そういった意味でも、スイングを作る上で、多少しなりを感じるくらいのシャフトで練習するというのは逆に良いくらいです。
スピーダーエボリューションⅤが合わないタイプの人は
ゆったりと切り返して、溜めを自分で作るタイプのスイングの方にはイマイチ合わないシャフトだと思います。
そのタイプのスイングだとチーピンが出る可能性があります。
溜まってダウンスイングに入ってきた最後に一気にティップが走るので、捕まり過ぎる心配がありますね。
裏を返せば、ほぼ右へのミスが少ないシャフトとも言えますので、常に右サイドからドローで戻してくるというのはありかもしれません。
人気があったシャフトなので、割と中古クラブに挿さって売られている事も多いです。
年式的にも古めのモデルが多く、値段もかなり下がってきています。
スリーブ付きなら同メーカーの他のヘッドにも使えますので、シャフトを買ったつもりで安価な中古ドライバーを購入するのもありだと思います。
叩けるスピーダー。ぶっ飛びのスピーダーエボリューションⅥ

スピーダーとしては、安定型のエボリューション6
人気のフジクラ スピーダーシリーズのエボリューションⅥになります。
渋野 日向子選手が一時期使っていたことがありました。
偶数モデルなので手元調子のバージョンになります。
メーカーカタログ上では中調子にはなっていますが、実際に打ってみると、やはり若干手元調子のモデルと言えますね。
エボリューション4をベースに改良を加えて、叩けるスピーダーとして登場しましたが、実際に叩きに行ってもあまり暴れません。
スピーダーシリーズとしては異例の安定感といった感じです。
実際に飛距離性能はかなりのものです。
ヘッドCALLAWAYのエピックスピードと組み合わせて使っています。
少しだけ安定感のないヘッドと言われてますが、シャフトの挙動が安定している事で思い切って振っていけるので、元々高いフジクラのシャフトの飛距離性能が全開になります。
バイアス的には軽いフェード系になりますが、よほどの事が無い限り大きく曲がる事が少ないシャフトです。
また、思いっきり叩きに行かずに、軽くミートしただけでも飛距離はかなり出ます!
さらにもっと飛ばしたい時だけ叩きに行く感じで、普段は無理に叩きに行かないでも十分過ぎるくらいの飛距離は出る感じです。
何というか、そこまで飛ばそうと思ってなかったのにボールのところに行ってみると、
「え?こんなところまで来てる!」
っていう感じという感じですね。
所有しているのは、50gのSフレックス
ワタクシが所有して使っているのは50g台の569のSを使っています。
最近は60gだと少し重く感じるのと、アイアンのシャフトをかなり軽いセッティングにしているので、あまりギャップが無い様にという意味もあります。
軽い方が振り抜きが良くなってヘッドスピードも上がるメリットもありますので。
シャフト自体がミート率が高いので、後はヘッドスピードを上げるだけで良いという感じになりますね。
先端があまり動くシャフトだと、単純に振りに行くと暴れてしまう事もありますので。
そう言った意味ではこのスピーダー エボリューション6やアッタスパンチなどはミートをシャフトに任せられる感じがします。
振りに行って、真芯を食ったりすると自分でも驚くくらいの飛距離が出たりするのは、手持ちのシャフトの中ではこのシャフトが一番ですね。
割と「合う、合わない」が顕著に出やすいスピーダーシリーズですが、このエボリューションⅥはかなり安定志向で曲がり幅が少ないモデルです。
初めてスピーダーシリーズを使う方で、あまりにもスライサーでなければ最初の選択としては良いモデルだと思います。
デザインはかなり落ち着いた感じで自己主張は少ない感じですね。
飛距離性能が非常に高く、かなりおすすめのシャフトです。
ATTAS SPIN WEDGE (アッタス スピンウェッジ)

ウェッジ専用設計のカーボンシャフト
時代はカーボンシャフトへの移行が進みつつありますが、昔は重いシャフトが良いとされていたウェッジにも専用設計のカーボンが使われる様になってきました。
アッタススピンウェッジは、シルバーメッキの塗装がされているので、パッと見はスチールシャフトに見える様な仕上がりになっています。
割とギアには先入観を持たずに使うタイプのワタクシは、普段から愛用している50°、56°、60°のウェッジに挿して使っています。
それまでは世の中の例に漏れずDG(ダイナミックゴールド)のS200を使っていましたが、後半などにミスが出る事も多くシャフトを変えたいと思っていたので、思い切ってカーボンシャフトにしてみたのです。
ATTAS SPIN WETGE のフレックスは?
フレックスは1フレックスで、3種類の重量が用意されています。
軽い方から80g、100g、110gとなります。
筆者はアイアンもカーボンを使う事も多く、カーボンシャフトの特性としてスチールシャフトと同じ重量帯を使うと、とんでもなくハードスペックになる事を身を持って知っている事もあり、一番軽い80gのATTAS SPIN WETGEを選択しました。
いきなり3本を注文した事もあり、組み上がってくるまでは
(流石に80gでは軽すぎるかな??)
と不安ではありましたが、出来あがってきて練習場に持ち込んでみると何という事もなく普通に打てたので安心しました。
と言うより、専用設計だけあってよく球を拾ってくれて、ボールが長時間フェースに乗っている感じがするので下投げでボールを投げる感覚になり、落としどころまでの距離感が掴みやすいのです。
ヘッドスピードが遅いウェッジのショットこそ柔らかめ
それまでは何故かウェッジのシャフトは重くて硬い方が良いと言われてました。
少なくとも自分の周りでは。
しかし、重くて硬いとコントロールし難いよなぁ…と常々思っていたところ、タイガーウッズの記事を目にして、そこでタイガーは「ヘッドスピードが遅いウェッジのシャフトは1段柔らかくしている。」と当然の様に語っていたので、もう迷いは消えて柔らかいものにしよう!しかもカーボンにしよう!と決意して大好きなUST MamiyaのサイトでATTAS SPIN WETGEを見てみると、何と1フレックス!!
それでは一番軽いモデルが一番柔らかいだろうという事で80gにしました。
アッタススピンウェッジの挿さった自分のウェッジを色んな人が興味を持って打ちましたが、誰一人として軽いとか柔らかいとか言いませんでしたので、自分の感覚だけじゃなく割りと万人ウケする癖の無いシャフトだと思います。
これからウェッジの買い換えを考えている方は、一度試打したりして選択の一つに加えてもらっても良いと思います。
アッタス アイアン 80S

現在使っているアイアン用エースシャフト。
ヘッドはPING i210で使用しています。
軽さとしっかり感、そして撓り戻るタイミングが自分のスイングとマッチしているので、非常に結果が良いアイアンシャフトです。
フレックスはSですが、80g台のカーボンという事、またUST Mamiyaのシャフト自体が割と柔らかめのセッティングになっている為、硬さはほとんど感じません。
打ち出しは、結構高めになります。
ほどよいしなり戻りにより、打ち出しの角度が付いてボールはかなり高く上がります。
組み合わせるヘッドにもよりますが、7番で33度くらいのクラシカルロフトであれば、6番あたりでもかなりの高さになります。
それによってグリーン上をキャッチした際には、真上から落ちる様な角度が付くために、通常のグリーンであればかなりビタッと止まる事が多いです。
雨の後などでグリーンが柔らかい場合に、ピッチングウェッジやアプローチウェッジで打った場合は、グリーンにめり込むほどの落差が付いたりもします。
スチールシャフトから変更しても、直ぐに順応できる挙動です。
しなりにクセが無いので、割とすんなりスチールシャフトからの移行は可能だと思います。
もう少し硬いモデルであれば、トゥダウンの少なさなどを感じ始めるかもしれませんが、80Sクラスであればそれほど手強さを感じません。
ほぼスチールシャフトの様な感覚で使えますので、スチールシャフトが重く感じてきたりした方、カーボンシャフトに興味のある方、錆びずに長年使えるので今後あまりアイアンを変える予定の無い方などは是非検討してみてほしいシャフトです。
Tour AD 85S

スチールシャフトか、それ以上にしっかりとしたテイストのカーボンシャフト。
所有しているのは85gのSフレックスですが、割と硬めのスチールシャフトに匹敵するくらいのしっかり感があります。
恐らくこの辺りが上限なのでは?という気がします。
自分では使った事はないですが、もしかすると100g台とかになったら、一般のアマチュアには扱えないのでは?と思うほどです。
それくらいに重めの重量帯のカーボンシャフトというのは、しっかりとしたテイストになります。
まず、重量を出す為にカーボンシートの巻く量が増え、肉厚になってきます。
大半が中空になっているスチールシャフトに比べて、中空部分が少ないという事はそれだけ強度が出てくるという事です。
また、カーボン素材は縦の繊維がしっかりしているので、ヘッドが下に下がるトゥダウンがスチールシャフトに比べて明らかに少なくなり、重い重量帯のなカーボンシャフトを選択すると高確率でトップボールが出る様になり、その縦にもしならない感じから、思っていたよりハードに感じてきます。
ボールは高すぎず、スチールシャフトのイメージで使えます。
カーボンシャフトはボールが高くなるイメージを持っている方が多いかと思いますが、このモデルに関しては、それほど高く上がらず、普段使っているスチールシャフトの感覚で使えます。
手元寄りの調子により、割と抑え込んだ様なボールを打ちやすいシャフトです。
軽量のスチールシャフトに比べても剛性感が高いので、ダイナミックゴールドの様な重厚なスチールシャフトの様な感じで打ち込める感じがします。
全体的にはクセも少なく使いやすい、割としっかり目のシャフトではあります。
もし購入を検討されている方は、普段使っているスチールシャフトよりも20gほど軽くて、1~2フレックスくらい柔い物を選択した上で、試打する事をお薦めします。