商売人の家に生まれ育った筆者きのこは、それはそれは不自由な生活を強いられていました。
きのこ君という呼ばれ方よりも「〇〇のところの息子さん」ってな感じで、こちらが知らなくても相手が知っているという事も多かったのです。
たいして大きな訳でもない田舎の町ですから、いつも誰かに監視されている様な気分でしたね。
だって、こっちが知らなくても相手が知ってたりするんですもの…。
そんなこんなで、もう強制的に跡継ぎのエスカレーターに乗せられ、気が付くと経営者になっていました。
家業だとは言え、決して好きな仕事ではない職業。
かねがね「できる」と「好き」は近い関係っぽいけど、人によっては対極に位置していると思っていました。
正に自分がこの対極パターンの人。
まあ、子供の頃から割と絵や書道などに長けていたりもして(習ったりした訳ではないのだけれど)、入賞とかして展覧会に張り出されたりもしたものの、図工とか書道とか面倒くさくて死ぬほど嫌いな授業だったのであります。
だから、入賞して「上手いね」とか「凄いね」とか言われても全然うれしくも何とも無く…。
その後に流されるままに継ぐことになった仕事も制作がメインの技術職で、しかも決して好きな仕事ではなく、まさに子供の頃の図工とか書道の時間が永遠に続いている感じなのです。
しかも仕事になると料金も頂いてしまうので尚の事、渋々感を出さずに嬉しそうに仕事をしなければなりません。
毎日の様に、お客さんが満足して喜んで帰られる度に複雑な気持ちでした。
そして、ついに55歳を目前にして決断!!
家業を畳んでフリーとして生きていく事に。
これからどうなるかは分かりませんが、それも含めて楽しんで行こうかと思ってます。
このブログを立ち上げたのもその一環です。
色々と書き綴って行こうと思ってますので宜しくお願い致します!