日本製ペンシルベイトを世に知らしめた名作
サム山岡さんが制作する知る人ぞ知る存在であったファットペンシルと呼ばれるルアーをプラスチック生成で量産に成功したのがラッキークラフトのSUMMY(サミー)。
制作に入る段階で山岡さんのゴーサインが出る事が絶対条件だったと記憶しています。
天才ルアービルダーの加藤さんが手掛けて完成したサミーは山岡さんのテストを一発で合格したと言われています。
ややダイブもするタイプのペンシルベイト
ザラスプークの様にどうやってもダイブしないタイプのペンシルべイトと違い、サミーは通常のウォーキングザドッグでは左右に切れ上がる様な動きをしつつ、やや強めにラインスラッグを使って引くと、顔の下に掘られた浅いカップで小さなポップ音と水しぶきを上げながら水面直下にダイブします。
その瞬間(水中に入った瞬間にグンッとひったくる様なバイト)で釣れるケースも多く、ややトップウォーターで釣った気がしないのは否めませんが、とにかくペンシルベイトとしては異例の釣果をもたらせてくれるルアーです。
それまでワタクシは、ペンシルベイトはザラスプークとスーパースプークJrがあれば十分だろう!ってなくらいにザラスプーク系列ルアーを溺愛していましたが、サミーが登場してきてからはそれまでの思いが初めてグラつくほどでした。
ペンシルベイト内のジャンルとしてはザラスプークとは別物ですが、釣果に関しては勝るとも劣りません。
現在はかなりサイズのバリエーションがあります。
ワタクシが一番バスをやっていた時期はオリジナルサイズのサミー85を中心に、大きめのサミー100とダウンサイジングのサミー65の3種類のラインナップでした。
オリジナルサイズの85が最も釣れるという声も多かったのですが、個人的にはサミー100とサミー65を多用していました。
通常の使用ではザラスプークの代わりにサミー100を使い、バスのサイズが小さい場合や数釣りをする際にサミー65を使っていました。
特に小型のバスが水面を意識している時などは「これは餌か?」ってなくらいにボコボコ釣れる事がありました。
きっと動きと音が絶妙で、バスを刺激するのでしょう。
日本製ペンシルベイトとしては絶対に持っていて損はないルアーなので是非使ってみて下さい。