低価格で飛びとスピンを両立
財布に優しい価格帯で本格的なツアーボールレベルを実現しているのがHONMA TW-Xです。
コストパフォーマンスという観点から見れば最強のレベルにあるのではないでしょうか?
飛距離性能も十分です。
グリーン周りでのスピンも秀逸です。
正直一般のアマチュアでは、これ以上の性能は必要なのか?というくらいの性能は持っていると思います。
同社の廉価版 D1と比較して
ホンマゴルフからは、ほぼ最安値の価格帯のボールとしてD1というボールも販売されています。
ゴルフを始めたばかりの初心者の強い味方になるボールです。
その廉価版のD1とTW-Xを比較してみると。
飛距離性能
飛距離性能 TW-X ★★★★★
D1 ★★★★☆
D1が★一つ分少なくなっていますが、かなり肉薄した飛距離性能です。
ロースピンの分だけサイドスピンも減る事から、もしかするとD1の方がやや方向性に長けている可能性もあります。
筆者が使った感じであればボールの重みの感じ方が違っていて、D1は軽めに飛んでいき、TW-Xはもう少し重厚な感じで前に出て行く感じがします。
スピン性能
スピン性能 TW-X ★★★★★
D1 ★★★☆☆
どうしてもこの部分に関しては価格差がそのまま性能差になってきます。
しかし、グリーン周りのアプローチであまり浮かさないのであれば、ここの差は埋まってきます。
転がすアプローチの場合は、それでも少しは違いはあれど、浮かす時ほどの性能差が無くなります。
ロブショットなどではかなりの差を感じますが、まず前提としてロブショットがしっかりと成功した場合の話しであって、そこがミスするのであればどちらでも同じ結果になります。
一番違いを感じるのが、しっかりとグリーンを攻めていく短めの距離(120ヤード以内)からのショットで、ダイレクトにグリーンを狙っていく場合でしょうか?
80ヤード前後からしっかりと打てた場合などでは、TW-Xは「ビタッ!!」という感じで止まり、受けグリーンであればバックスピンも掛かります。
D1は、落下地点からトントンッと数バウンドして止まる様なイメージです。
まあ、それでも決して止まらない訳ではありませんが。
パッティング時の感覚
パッティング時の感覚もやはり少し違います。
TW-Xの方が打感が柔らかく、ボールにも重厚感があって距離感を出しやすいです。
D1は、やや「カチンッ!」という打感でボールの重さも軽く、球離れも早く感じるので、少し距離を合わせにくい感じがします。
まあ、この辺りは慣れで解消できるとも言えますが。
ボールの選び方
確かに道具の恩恵というものはありますので、できるだけ高性能(≠高価)なボールを使った方が良いのは確かです。
ただ、一ラウンドであまりにもボールを無くすうちは、少し落ち着くまで安価なボールを使った方が経済的にも精神的にも良いですね。
またアベレージのスコアで考えた場合、100がまだ切れない人と通常80台でラウンドする人で比較した場合、高性能のボールの恩恵をより受けやすいのは80台の人になります。
100前後の人にもメリットが無い訳ではありませんが、もしかすると価格差ほどの性能を引き出せない可能性があります。
その理由の一つに、スピンは打ち方によって殺す事はできますが、ボールの性能以上に増やす事はできないという事があります。
なのでどうしても止めたい時などに安価なボールを使っていると止められないという事になります。
しかし、前にも言った通り、それは先ず止めれるだけの打ち方ができての話しになりますので、スコアが80台以上の人の方が恩恵に与れるという事になるのです。
但し、TW-Xはその性能の割に価格は他社の廉価版モデルに近いものがあります。
性能を出し切れないとは言っても、普段からツアーボールクラスを使うのはゴルフやスピンへの見識を広げる意味でも良い事ですし、もしかするとスコア101が、ボール性能の恩恵によってスコア99になる可能性もあります。
道具に助けてもらえる部分は、道具にお任せするというのも正しい選択の方法だと思います。