PR

マッスルバックアイアン メリットとデメリット 

スポンサーリンク
titleist 714MB アイアン

マッスルバックって実際のところどうなの? 

マッスルバックアイアンを使う一番のメリットは、人一倍ゴルフの練習するようになるって事でしょうか?

上達のスピード、ペースに関してはもしかすると一番遅くなるアイアンかもしれませんが、最終的に自分のポテンシャルの中で一番高い技量を会得する可能性も合わせ持っています。
当然、かなり練習するという事が大前提にはなりますが…。

マッスルバックアイアンは、絶対にダウンブローに打たなきゃないのか?と言われれば、払って打っても普通に打てますが、キャビティバックのアイアンに比べて高さが出なくて飛距離が落ちます。
ただそれだけなので、飛距離ダウンと高さで止められないというデメリットさえ受け入れられれば問題なく使えます。
でもそれでは、わざわざマッスルバックを使う意味がありません。
だからこそ、あまりマッスルバックをチョイスする方が少ないのだと思います。

それではマッスルバックアイアンのメリットは?

けれども、そのデメリットを受け入れ、我慢して使っていると徐々にゴルフの「インパクト」に理解が深まってきます。
フェースのここにこう当たると、こういう出球になるのか?とかいうのが否が応でも分かってきます。
これに関してはお助け機能満載のポケットキャビティのアイアンなどではなかなか分かり難い部分です。
あらっ?ミスったかな?と思ってもポケットキャビティなら少し飛距離が落ちるくらいで結構まともに飛びますから。
手に伝わる感触と実際の出球にズレを感じるというイメージでしょうか?

それに比べ、マッスルバックは間違ったスイングを一切許してくれないので、スイングに対する試行錯誤が必要になり、練習時間も、またそれに伴うお金も比例して掛かります。
さらに上達とは関係ない話しではありますが、練習場でマッスルバックを使って「ペシャペシャ」とシャンキーな球を打ち続けるのも、傍から見ると背伸びした下手っぴゴルファー丸出しで非常に格好悪い思いもします。
それによって、やっぱり易しいアイアンに買い換えようかな?と何度も思うことでしょう。

でも、そこを乗り越えた後に深~い理解が得られます。
人一倍ミスヒットも出るので、どうなった時にミスヒットが出るのかも理解できて、時にシャンクが出たりしても一球だけで治せる様になったりもします。
コースでは、ボールの手前に入れば薄っぺらいソールがこれでもか!と芝に刺さりますし、トップすれば痛いくらいのビリビリした振動が手に伝わってきます。
しかし、真芯を食うとチーズか何かでできたボールでも打ったか?ってなくらい柔らかい打感と共に猛烈なスピン携えてすっ飛んでいきます。クラブに
「正解!!」
って言われている様です。

実際にマッスルバックアイアンでラウンドしてみると

実際にマッスルバックアイアンをコースに持ち込むとどうなるのか?
スコアへの影響は初心者ならかなり大きいでしょうが、アベレージが90前後の中級者くらいなら数打落ちるくらいかな?と思われます。
普段110点~くらいで回る初心者なら、もしかすると130点くらいになるかもしれませんし、もしかするともっと叩く可能性も十分にあります。
95点前後くらいの人は98~99、もしくは100点オーバーになるかな?とも思われます。
普段から90を切っている人ならば、あまり大きくは変わらない気がします。

理由としてはアプローチの精度の差があるからです。

90を切れる人と切れない人の差は、OBを除けばアプローチとパッティングの技量の差になります。
よく最初からスコアはアプローチとパターなどと言われますが、まずはティーショットがフェアウェイかセミラフくらいの2打目がしっかり打てる位置に置き続けられる事、セカンドショットもグリーン周りまで運べるようになって初めてアプローチ云々って事になります。

なので、マッスルバックのミスショットによる飛距離ダウンは、アプローチ技術さえ上手ければ十分にリカバリーが可能で、何ら問題も無いという事になります。

むしろ、ポケットキャビティの方がお助け機能によって、ほんの少しだけ飛距離ダウンして意図せずガードバンカーに入ってしまう事もあり、それがギリギリ入った状況であればグリーン側の壁に刺さっていたり、強烈な目玉になっていたりと最悪な位置にある可能性もある訳です。
それであれば、ミスショットの際に10ヤード以上を確実にショートした方が、次のアプローチを考えた場合、逆に良い事も多いくらいです。
そのショートした分をアプローチでカバーすれば無難に3オンが可能ですから。
そこから2パットでボギーですし、もし1パットで決まればパーも取れてしまいます。

曲げる練習には最適

また技術が上がってきて、常に80台を確実に出し続けるにはストレート弾道だけで攻めるのは難しいケースも多々あります。
絶対に打ちたくない方向へ打たない為に、保険としてボールを少し曲げていく技術も必要になってきます。
曲げながらピンをデッドに狙うまでの精度は必要ありませんが、左が全面OBの場合、絶対に左に行かない様に確実にフェードで攻めて行くくらいの技術が無いと、どうしてもラウンド中に1~2回はOBが出る為90を切るのは難しくなったりします。

例えばドライバーで、フェアウェイ真ん中を狙って両サイドに40ヤードずつ保険を掛けるより、左ラフを狙って右側全面の80ヤードを保険にする方が絶対に安全です。
その様な場合、曲げる練習をするにもマッスルバックは最適です。
確かに曲がり過ぎるくらい曲がりますが、こう打つとボールが曲がるというのを理解するには非常に重宝します。

直進性の高いキャビティバックのアイアンで曲げる練習をすると、必要以上に大きく曲げるスイングのクセが付いてしまいます。
つまりフェードではなく大きなスライスを打つくらいフォームになってしまうという事です。
このフォームのままで、より曲がりやすいドライバーを打つと、曲がり過ぎてOBになる可能性が高くなり、保険どころか逆に足を引っ張る事になってしまいます。
なので普段から曲がりやすいマッスルバックアイアンで練習する事で、同じく曲がりやすいドライバーとの感覚が近くなり、怖がらずにドライバーで曲げていく事もできる様になってきます。

練習用として

マッスルバックアイアンは新品で購入するには値段も含めてちょっと敷居が高い部分もありますが、中古になると需要が少ない分、ガクッと価格が下がるというメリットもありますし、コースに持ち込まないまでも、練習用にとして1セットくらいは持っていても良いんじゃないかな?と個人的には思います。

タイトルとURLをコピーしました