殆どの人がオーバースペックという真実
一般男性がゴルフクラブを選ぶ場合
ドライバーなら60g台のSシャフト。
アイアンでもフレックスがSシャフト以上を選択する傾向にありますね。
僕もゴルフを始める時に先輩からこれくらいのスペックを薦められました。
オーバースペックになる一番の原因がこのゴルフの先輩からの助言なんですね。
自分自身の経験から導き出された助言などであれば良いのですが、雑誌やYouTubeなどからの受け売りの場合がほとんどなので尚のこと危険なんです。
人前でスイングを披露している方々は、我々が思っている以上にヘッドスピードも速くスイングも完成しているので、その人が良いと言っていても決して一般のアマチュアにとって良いとは言えないケースも多いんです。
スタート時からオーバースペックだと、やっぱりゴルフが難しくなりますよね?
自分もオーバースペックのクラブで始めたくちですが、スタート時点でゴルフが必要以上に難しいものだと植え付けられてしまいました。
そのまま何度かクラブを変えましたが、その都度シャフトのスペックが近いので、結局毎回オーバースペックの物を騙し騙し使い続ける事になって…。
ある時に思い切って実験的にアンダースペック気味のクラブを買って使ってみたところ、今までは何だったんだ?ってなくらいに簡単に打てて…。
やっぱりそんなに違うものなんですね!
言われるがままにハードな物を購入しては、自分で勝手にゴルフを難しくしていたんだなあ…って実感しましたね。
そのあたりも含めて、他人への安易な助言って危険だなって思いましたよ。
やっぱり初心者にとってはゴルフの先輩は正しい事を言っていると盲目的に信じてしまいますからね。
素人だけでは無く、ゴルフショップの店員ですらオーバースペックな物を薦めてきますよね。
その傾向はありますね。
案外スイングが完成していない初心者にとって、シャフトが必要以上にしならない方がヘッドをボールに当てやすいって事もあるので。
飛距離を殺してでも、とりあえずボールに当たって前に進めるだけなら固めの物を薦めておいた方がクレームが少なくなるからでしょうか?
柔らかいシャフトで曲げるととんでもないくらいの「どスライス」が出ますから。
でも店員がそれで良いのでしょうか?
ゴルフショップの店員とは言っても一般サラリーマンよりはゴルフやクラブに関わる事が多いってだけで、本当に精通しているのかも分からないですし、実際のラウンドでのスコアもどれくらいの人なのか分からないですからね。
スコアが100は切れるとか、調子が良ければ90を切るとかのレベルであれば、本来ならば人に教えてはいけないレベルとも言えます。
ま、これは練習場でのスイング指導にも言える事なのですが。
また、日本人は中の上くらいの物が好きというのもあります。
特に男であれば一般人より体力や腕力が高いってのがステータスに感じるので、スタンダードなR(レギュラー)よりも上のSRやS、下手もするとXを使う事にステータスを感じるという面もあり、店員としてもその部分をくすぐりながらの販売が楽なのでしょうね。
結局オーバースペックによりクラブが合わなく感じると、また買ってくれるというメリットもありますし(笑)
でも初心者にとってはスコアが100を切るって聞くと凄いって思ってしまいますよね?
そこが悩ましいところでして…。
また丁度そのあたりのスコアの人が誰かに教えたがる傾向にあるんです。
上手いと思われたい時期と言いますか、本当に上手い人は教える危険性ってのも十分に知っていますから、あまり安易に教えたがらないものなのですよ。
練習場で一人で黙々と良い音を出して打っている人が本来ならば一番教えてもらいたいレベルにある人なのですが、そういった人ほど滅多に自分から人に教えたりしませんね。
どのあたりのスペックのシャフトを選べば良いのでしょうか?
それではお薦めのスペックはどのあたりだと思いますか?
お薦めのフレックスは、男性ならメーカー純正のRシャフトからで十分だと思いますし、一番打ちやすいっていうのも確かです。
でもよく、Rシャフトでは軽いし柔すぎるので曲がるよ!とか言われてるのを見聞きしますが。
厳しい言い方ですが、正にそのレベルの人の道具への言及がオーバースペック症候群を量産しているんです。
実際のスコアでいうと100前後の人に多い発言とも言えます。
本当に上手い人であれば柔らかいシャフトを打っても曲がりませんし、逆にタイミングが取りやすく感じるくらいです。
でも上手い人でもSシャフトやXシャフトを使っている場合も多いですよね?
それは曲がる曲がらないのレベルの後の話しで、風対策で弾道の高さを抑えたいとか、飛距離を多少犠牲にしても狙った位置により高い精度で運びたいってのがあるからです。
まだスイングが安定していない人が硬いシャフトを選択すると、無理にしならせようとして身体が必要以上に動く為、インパクトが安定せずおかしなスイングが身に付いてしまいます。
特に初心者のうちに硬いオーバースペックのクラブは百害あって一利なしと言えるでしょう。
ゴルフクラブ オーバースペックのまとめ
今回は、大半の人が陥るゴルフクラブのオーバースペックの話しをしました。
特に今から始める人であれば、オール純正品のRシャフトで、ドライバーなら10.5度以上のロフトの物、アイアンはポケットキャビティ、ウェッジはそのままの流れでセットの物を選んで下さい。
もしも100切りを目標としている場合、下手もすると数か月~数年、目標達成が遅れる可能性があるほどです。
道具に関して一家言ある方は非常に多く存在します。
いちいち反応していたらキリがないので、もしも誰かに使っている道具に何かを言われても動じない事、または完全に信頼できるところでフィッテイングをした上で買ったとでも言って聞き流すのが良いと思います。
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