THE ATTASUが登場するまで アッタス史上最もクセの無いシャフト
ゴルフをはじめてから初のカスタムシャフトがアッタス6☆(6X)でした。
ヘッドはPING G30 LST(10.5°)
まだ下手くそだった事もあり、当時は割と直ぐにお蔵入りしてしまった組み合わせでした。
随分とハードスペックな物を買ったものですね!
お前は人よりもはるかにパワーがあるから、これくらいのスペックじゃないとダメだとゴルフの先輩方に言われた事でした。
けれど肉体的にいくらパワーがあっても、スイングやゴルフそのものに慣れていなければ使いこなせないのがゴルフ道具です。
カスタムのXシャフトにロースピンヘッドでは、初心者にとって、球が浮かない、飛ばない、右に滑る…のヘレンケラー並みの3重苦。
たまに当たると距離は出るものの、右に滑ってOBという怖くて振れない組み合わせでした。
いい加減な助言っていうのは非常に危険なものですね。
まだ自分でギアを選ぶのも探すのも知識が少なすぎてできなかった頃だったので、ゴルフ先輩方の意見をそのまま鵜呑みにするしかなかったので仕方がないと言えば仕方がなかったのですが…。
その後、ある程度の腕になってきてから久しぶりに持ち出してみたところ、非常に結果が良く購入後5年の時を経て、自分の実力アップとやっとこのギアの性能を体感する事ができました。
でもやはりハードスペックなので今は使ってませんね。
PINGのG30 LSTドライバーは当時ロースピンで凄く飛ぶと言われてましたよね?
ヘッドはずっとこれだったのですか?
「PING G30LST」は確かに芯を食うとかなり飛ぶのですが、ブリキのバケツの底で叩いたような「ガンッ」という打感と、「カキャーン!!」という高校野球の打球音のような音がどうしても馴染めずに、ATTAS 6☆はその後にスリーブをPRGR用の物に替え2018年モデルのPRGR RS-Fのヘッドを付けて使っていました。
このPRGRドライバーとの相性の方がかなり良かったですね。
ATTAS 6☆は、強烈な一発の飛距離はありませんが、全体的に平均にしなるクセの無い挙動で方向性は非常に良く、230ydくらいを安全に狙えて、スコアをまとめるのには非常に良いシャフトです。
ATTAS 6☆のまとめ
通常、どのシャフトも手元がしなるとか先端がしなるとか何らかの特徴があるものですが、ATTAS 6☆は本当に全体的にまんべん無くしなるという感じです。
ほんの少しだけ最後に先端が走る感じで、ややドローのバイアスですが極めてストレートが狙いやすいシャフトです。
ミスはどちらかと言えば捕まり過ぎた時の左のミスの方が出やすいですね。
しかし、これは捕まり過ぎないヘッドとの組み合わせでかなり解消されます。
また挙動が安定している反面、自分が振った分だけしか飛ばないという感じもします。
そのシャフトが余計な動きをしないのを利用して、強振しなければセンター前ヒットの様な無難なショットで200~220ydくらいを安全に狙っていけます。
それ以上、例えば250yd以上を打っていくとなると、アマチュアのヘッドスピードではフジクラのスピーダーシリーズなどの方が狙いやすいと思います。
ATTAS 6☆は素直に球を拾いやすいのでFWにも使いやすいですが、この場合ドライバーよりもさらに捕まりが良く感じる様になります。
左のミスがドライバーよりも少し増える印象です。
際立った特徴が無いものの、割と純正シャフトの様にクセが無くて扱いやすさがあるので万人に使えるシャフトです。
先調子、元調子、自分がどちらのタイプか分からない方がカスタムしたい場合などに最適なシャフトかもしれません。
UST Mamiyaのシャフトは現在では他社の同フレックスと比べて比較的柔らかめの設定になっていますが、この「6☆」や次のモデルの「G7」あたりまでは結構ハードな設計になってますので、あまり無理せずに1フレックス下くらいから候補にしてみても良いと思います。