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「PING G25アイアン」と「PING i210アイアン」を比較する。

i210アイアン、G25アイアン
目次

長年所有し続けているG25アイアンの良いところ。

このブログでは何度も登場しているPING G25アイアンですが、最大の特徴としては「クラシカルロフト」で「初心者向け」という今ではありそうで無いというポジションのアイアンだという事ですね。

現在では、良くも悪くも各社の研究によるテクノロジーでボールを高く上げる事ができる様になったので、それならばロフトを立てて「飛距離」を稼ぎ、「簡単でしかも飛距離性能も高い」というキャッチコピーで売るという方法が取られ続けました。

けれども、いくらテクノロジーが進歩したとは言え、例えば「G25アイアン」も「i210アイアン」も5番アイアンのロフトは26°なのですが、この26°というロフトは、どこまで行っても角度は変わらず26°なのであって、ロフト角からくる難易度というものは必ず付いてまわる訳です。

簡単なアイアンの26°は、難しいアイアンの26°よりもはるかに簡単なんて事はないと思っています。
ちなみにストロングロフトで同じくPINGのアイアンである「i500アイアン」のロフトは6番で25.5°、つまり「G25アイアン」や「i210アイアン」の5番よりも、「i500」アイアンの6番の方がロフトが立っているという事です。

気分的には5番よりも6番の方が簡単に打てる様に感じますが、結局のところ5番アイアンに「6」と刻印されているだけとも言える訳です。
5番が普通に打てる技量がある人にとって、シャフトがある程度長い方がしなりのタイミングが取りやすく、6番の短いシャフトでロフトの立ったアイアンの方が難しく感じる可能性もある訳です。
その為に純正品のシャフトをセッティングする段階で、「NS.PRO Zelos6」(ヘッドスピード43以上の方は使用不可)「NS.PRO Zelos7」(ヘッドスピード45以上の方は使用不可)などの割と柔らかいシャフトを標準装備して調整している感があります。
それを知らずにカスタムで、普段使っている物と同じハードなシャフトを入れてしまうと、短くてハードなシャフトで、しかもロフトが立ったアイアンという極めて難しい物が出来上がってしまう訳です。

実際に設計段階で適正なバランスになっている純正シャフトのG25アイアンは、5番でも難しく感じず、4番であってもそこまで気合いを入れて打つ必要がないくらいの難易度に感じます。

そう言った意味でも、G25アイアンというのは現代において貴重なスペックのアイアンであり、それが名器と呼ばれている所以と言えます。

一番最後に購入したi210アイアンをG25アイアンと比較してみると。

現在のエースアイアンとして不動のポジションをキープしているのが「i210アイアン」です。
i210の7番アイアンはロフト角が33°、G25アイアンの7番の32°よりも寝ている設定になっていますが飛距離的には同等かi210の方が少し飛ぶくらいです。
このあたりはテクノロジーの正当進化の部分と言えます。
折角の進化はこの様な無難な使い方として採用した方が結果的に良い感じがしますね。
まあ、シャフトの恩恵とも言えるかもしれません。
i210アイアンにはカーボンの「ATTAS IRON(アッタスアイアン)」の80Sが挿さっているので、G25アイアンの純正Xシャフトより軽くて柔いのでヘッドスピードが上がって飛んでいるとも言えます。

ヘッドの大きさと操作性を比較してみると

i210アイアンのヘッドのサイズは、G25アイアンより一回り小さいくらいです。
その分、ほんの少しだけ難易度が増して、その代わりにラフからの抜けや操作性が上がっています。
G25アイアンなどでゴルフを始めた方が、次のステップとしてi210やi230を使うというのが流れ的にも一番良い気がします。
フェードを打つ場合などにおいては、i210アイアンの方がG25アイアンよりも簡単です。
この様に使う視点によってアイアンの難易度が変わってきます。
こと、フェードを打つ事に関してはi210アイアンよりもマッスルバックアイアンの方がさらに簡単になります。
逆に直進性で言えばG25アイアンが圧倒的に曲がりません。
その点、マッスルバックアイアンは曲げたくなくても曲がる事も多いです(笑)

i210アイアンは、ロフトが寝ているので飛距離性能はそこまで物凄い訳ではありませんが、その分ロフト的に簡単に打てる為、縦の距離がバッチリ揃います。
寧ろアイアンは飛距離性能よりもこちらの方がずっと重要になりますね。

G25アイアンとi210アイアンのロフト角を比較してみると。

G25 アイアンのロフト角

3番4番5番6番7番8番9番PWUWSWLW
20°23°26°29°32°36°40°45°50°54°58°

i210アイアンのロフト角

3番4番5番6番7番8番9番PWUW
19°22.5°26°29.5°33°37°41°45°50°

まあ、ほぼほぼ同じという事が分かると思います。
どちらのアイアンにも言えますが、PWやUW(他メーカーでは通常AW)がアイアンと繋がりが凄く良くて非常に使いやすいシステムウェッジです。

今までは50°の「PING GLIDE EWDGE」に「ATTAS SPIN WEDGE(アッタススピンウェッジ)」を挿したものを使っていましたが、散々テストをした結果、フルショットに近い場合の安定感を優先して現在ではi210アイアンのUWを使っています。
100ヤード前後の距離の安定感は抜群です。

打感や飛距離性能の差は?

打感に関してはG25アイアンとi210アイアンはかなり似た感じです。
どちらもステンレス製のヘッドとしては極上の部類に入るのではないでしょうか。

飛距離に関しては、所有しているG25アイアンとi210アイアンのシャフトもフレックスも違うので、完全なる比較はできないのですが、全体的に少しだけi210アイアンの方が飛ぶ感じがします。

G25アイアンもロフト角の割には十分な飛距離が出ますし、高さも十分に出るのですが、i210はその上位互換という感じです。
G25アイアンに操作性を持たせたという感じでしょうか。

G25アイアンの上位互換として、後にi210アイアン、i230アイアンを選択するというのはアリです。

どちらもロフト角の設定が近いので、G25アイアンからi210アイアンにスイッチしても番手毎の距離感などが変わらないので直ぐに順応できると思います。

G25アイアンで使っていたシャフトが重く感じてきたり、固く感じてきた方などがリシャフトするのではなく新しい物に買い替えたりする際の選択肢としてi210アイアンなどは最高の選択かもしれません。

ワタクシの場合は、カーボンシャフトのアイアンが欲しかったので、アッタスアイアンが挿さった出物という事で即決しました。

反対にゴルフを始めたばかりの方で、いずれはi210アイアンやi230アイアンを使用したいと思っている方が、その練習段階としてG25アイアンやG30アイアンの中古を探して使用するというのもありだと思います。

i210アイアン、G25アイアン

また、G25アイアンなどが年式の割に少しプレミア価格になっているので、少し高いなと思う場合は、同じ年代に発売されていた「i20アイアン」や「i25アイアン」などを選択するのも良いと思います。(写真の真ん中のアイアンがi20アイアンになります。)
個人的には将来クラシカルロフトのアイアンが再度見直されてくると思っています。

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