今回の記事は、あくまでも勝手な持論です。
正しいかどうかは保証しかねます(笑)
欧米と日本とでは、そもそも道具を使う際のイメージが真逆
ゴルフクラブ…というか、これは欧米と日本の「道具」の使い方の違いがあるのでは?と思っています。
欧米人 基本的に押して使う。
日本人 基本的に引いて使う。
ノコギリも、そもそも刃の向きから違っていて、欧米は押して使う、日本は引いて使う。
食事の際のスプーンの使い方なども、欧米は「ガッ」と鷲掴みで握って、奥から口に向かって押すように使う、日本は鉛筆を持つ様に握ってすくう様に引いて使う。
農業の鍬も鎌も日本の道具は引いて使う。
全て、引け引けの文化です。
だからゴルフクラブも日本は引いて使う。
…の、だと勝手に思っています。
そもそもゴルフクラブは欧米で開発された物
ゴルフはスコットランド発祥と言われています。
という事は、ゴルフクラブも元から押して使う様に設計されている可能性が高い訳です。
押して使えば閉じる動きが容易なクラブヘッドも、飛球線側に引いて使えば全力でフェースが開こうとします。
なので、開かない様に能動的に手を返したりして無理矢理に閉じる動きを加えなければならなくなります。
という事は、おそらく
欧米 右後ろに縦に引いてテイクバック、前に押す様にスイングしてインパクトへ。
日本 右横に引いて振り上げながらテイクバック、左下に引きながらインパクトへ。
というイメージが、普段の日常生活からの道具の使い方として、欧米と日本のナチュラルな感覚なのかと思います。
ゴルフクラブの使い方を根本的に考えなおしてみる
「押してダメなら引いてみな!」
という言葉がありますが、ゴルフにおいては
「引いてダメなら押してみな!」
が案外解決の糸口になる可能性があります。
先ず、大前提として自分がどの様にグリップを握っているのかの確認が必要になります。
「フックグリップの方」のスイング。スコアライン通りに後ろに引き込み、スコアライン通りに前に押し出す感じ。
「フックグリップ」で前に押し出すドリルとして、飛球線に対してしっかりとフェース面を合わせたら、スコアライン通りにクラブをヒールから右サイドに引き込み、スコアライン通りにトゥから押し戻してみます。
この動きを基本形として覚えて下さい。
そのまま前方へスコアライン通りに縦に押す(突く)様に放り出してスイングします。
ヘッドを加速させるには、スイングの語源が「ぶらんこ」ですから、ぶらんこの様に後ろに跳ね上げて加速の準備に入ります。
その振り子軌道の方向の基準を「スコアライン」とします。
つまり、ヒール側から右サイドに引き込まれた腕が後ろで止まって反動でヘッドが跳ね上がり、そこからダウンスイングに入ってトゥ側から前方へと振り出されていく感覚です。
その間、ずっと左手首は背屈したままでいる事が重要です。
この右後ろから前に向かって突く様に感じる動きを指して、「魚突きドリル」などが考案されたのかな?とか勝手に思っています。
「ウィークグリップの方」のスイング。腕とヘッドをひっくり返す様にテイクバックし、左サイドに引き込む。
反対にウィークグリップの方の場合は、次の動画の様にひっくり返る様なテイクバックになります。
◎このローリー・マキロイのレンジでの1分30秒あたりからの動きの様にテイクバックします。
Youtube「Rory Mcilroy Backswing Drills On The Range」からお借りしています。
そこから一気に体を開いて左サイドに引き込みながら、ヒールからスコアライン通りに引き込み、同時にシャフトを前方にローリングさせてロフトを立てながらクラブヘッドを飛球線方向に放り出す様に振り抜きます。
こちらのスイングは、スイング中ずっと左手首は掌屈、右手首は背屈の状態になります。
まあ、シャフトを前方にローリングさせると自然に手首はこの形になりますね。
グリップとスイングとの相性。
つまり、グリップの握り方次第でどちらと相性が良いのかが決まってきます。
ここを理解しないまま、YouTube動画などを見て練習しても、自分のグリップと相性が悪い理論を選択してしまうといくらやっても上手くいかないという事になりがちです。
一度、グリップから見直してみる事をおすすめします。

