ANSER2に近い感覚を持ちながら、視覚的に易しいイメージの沸くパター。
カチカチのマレットパターであれば、真っ直ぐに引いて真っ直ぐに打ち出すイメージが要求される感じがしますが、セミマレットのB60は、ピン型パターの操作性と感覚を持たせつつ、マレットの優しさが加味された独特の使用感があります。
完全にピン型のANSER2などには、ピーキーで手強いイメージを持つ方でも、この易しい「B」型の顔つきが難しい雰囲気を払拭させます。
女子プロの間では「ハート型」とも形容されて愛されていた様ですね。

フェースバランスに関して、ANSER2などは完全に感性でアイアンの様に打ちたいタイプに属しますが、B60はマレットとANSER2の中間くらいのバランスになります。
(シャフトを指に置いてフェースの角度を見た場合、右がB60の角度になります。)

完全マレットタイプであれば、HALF-PIPE(ハーフパイプ)の様にフェースが完全に上を向きます。

なので、マレットタイプの安心感を持たせながら、やや感性のままに打てるタイプになります。
打感は割としっかりとした打感です。
打感は打った際に芯を食うと「パチンッ」という音がして、割としっかりとした手ごたえを感じます。
このあたりは、エストラーマ素材などがインサートされたタイプと違って、削り出し特有とも言えます。
打感と音に関しては好みがあるので、こればかりは試打をしてみたり、友人から借りて打ってみたりして判断してほしいと思います。

また、ワタクシのB60は「ライ角」を少しアップライトにしてあります。
ドッドは「グリーン」になります。
これによって少しヘッドに近い位置で立てて、ストレートに近い感じで打てる感じがしています。
ANSER2は、さらにアップライト(白ドット)に調整して、さらに真上から見れる様にしています。

こんな事が可能なのも、PINGというメーカーの魅力であり、PINGを使うメリットの一つになります。
通常はANSER2をメインで使っているのですが、時々、ショートパットが入らずにスランプ気味になった場合「B60」が登場します。
ショートパットだけを考えれば、そのまま真っ直ぐに叩き込めるマレットタイプがベストなのですが、ややロングパットを打つ可能性が高い場合、両方の良いところ取りをしたくなるからです。
PING型と言われるANSER2などから持ち替えても違和感はありませんので、興味のある方は是非使ってみて下さい。
正に前回のラウンドえ良い思いをしたばかりなので、ちょっとお薦め気分が高まっています(笑)