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アイアンのシャフト。カーボンorスチール?

筆者の勝手な持論
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アイアンのシャフトはやはりスチール?それともカーボン?

若い男性がカーボンシャフトのアイアンを使っていると、情けない…とか変な印象を持つ方がまだまだ多いのが現状です。
男ならスチールを使うべきだ!なんて断定してくる人までいます。

しかし本当にそうなのでしょうか?
パワー=スチール、非力=カーボン
というのが正しいのであれば、握力が70㎏オーバーで、若い頃はベンチプレスで100㎏以上を上げていたワタクシが現在アイアンのシャフトにカーボンの50g(R)を使ったりしているのは、道具の選択方法として大きく間違っているという事になるのでしょうか?
柔めだな…とは思いますが普通に使えます(笑)

選択肢が少なかった時代は仕方ありませんが…

実際にはもっと選択肢があったのでしょうが、ワタクシがゴルフを始めた10年前頃には「Dynamic Gold」か「N.S PRO」の二択しかなかった(なかったというより言われなかった)覚えがあります。

しかも周りの人曰く、まず絶対にスチールシャフト!
選ぶなら「Dynamic Gold S200」と「N.S PRO 950(S)」のどちらかでフレックスはSかX。
的な意見ばかりで、SRやRを選ぶなんてもっての外!的な意見が大多数でした。

当時は、ゴルフを始めたばかりで道具に関する知識なんてゼロに等しかったので、そういうものなんだな~と漠然と受け入れていたものです。

しかしゴルフを始めたばかりでヘッドスピードも遅く、スイング自体も安定していない人がフレックスSやXを使うなんて、今思えばどう考えても無謀過ぎるし硬すぎる。
しかもダイナミックゴールドなどでは重すぎる。
いや、重いといっても実際の重量云々よりも、偏重心の道具を間違った使い方で使っているものだから重く感じるって事です。
ちゃんと使えればそれほど重く感じませんが…。

それでなかなか上手くならないものだから、道具を買い換えればもっと上手くできるのか?と思い、別のモデルや別のヘッドを買い換えたとしても、結局シャフトはその「二択の中」から選ぶものだから結果はさほど変わらず…という事になってしまいます。

柔軟な頭で、最初はやさしいヘッドのRシャフトくらいで始めて、ヘッドスピードが上がってきたら少し硬めに変えるといいよ!とか建設的な事を言ってくれる人は皆無でしたね(笑)
まあ無駄にパワーと体力があったので尚更ハードスペックを薦められたのでしょうけど。

嫁さんのアイアンを打ってみた時に

練習場にて嫁さんのアイアンを借りて打ってみると、ただただ打ちやすいだけで飛距離も自分のクラブとそれほど変わらなかった事で、自分のシャフトに関する疑問が大きくなりました。
これに関してはドライバーを打ってみた時も同じです。
嫁さんのクラブは、PINGのレディース用でシャフトも純正品ですから当然の如くフレックスは(L)です。
アイアンだけではなく、レディース用のドライバーですら強振しなければそれなりに真っ直ぐに飛んで200ヤードは普通に打てます。いや逆に打ちやすいくらいです。
少し飛距離が落ちるのはシャフトの長さが短いからです。
シャフトの長さが男性用の5W(クリーク)くらいで、ロフトも12度~13度くらいだと思えば200ヤードで当然ですよね。

普段自分が使っているクラブのスペックは、少し…じゃなくて、もしかすると大幅にオーバースペックなんじゃないのか?という疑問が沸いてきた訳です。

実験なので思いっきりロースペックのシャフトを選択

ものは試し…という事で、ヘッドはマッスルバックでシャフトがFuzikura「MCI 50R」というフレックスがRでしかも50g台というアンバランスな出物があったので購入してみました。
少しくらいの差では、実験としてイマイチ差を感じられないと思ったからです。
ちょっと勇気のいる実験でしたが…。

クラブが届いて最初に練習場に持ち込んだ際に、ヘッドの見た目は手強そうなのでついつい気合いを入れて振ったところ、右に吹け気味の球が出て、流石に50gのRでは柔すぎたか?とか思いましたが、少しの間使っていると段々としなりとタイミングに慣れてきます。
慣れてしまうと硬いシャフトに比べ非常にタイミングが取りやすい事が分かってきて、徐々にいつもよりも安定した球が出る様になり、しかも軽くて柔らかい為に疲労感が全然違うし、軽さ故にヘッドスピードが上がるので飛ぶというメリットまで感じられてきました。

流石にコースに持ち込むのはどうなんだろう?と躊躇ったものの、まあ実験だからとホームコースにてラウンド。
その結果、こんなに打ちやすいの?ってなくらいに芝の上からの方が良い結果になりました。
最初の数ホールだけは少し力み過ぎて右に吹かしましたが、直ぐにアジャストして、その日は通常のスコアくらいで回る事ができました。

それからはエースシャフトの一つとして、割とこれを使っています。
スコアも簡単なコースであれば、時々70台も出るくらいので、決して悪くはないですね。
飛距離、方向性共に何も問題なく、逆に力まずに振れるので結果が良いくらいです。
またシャフトのしなり戻りにより、硬いシャフトよりもしっかりとダウンブローで打つ事ができます。
この辺りは嬉しい誤算でしたね!

万人向きとは言えませんが、Rシャフトは試してみる価値ありです。

最近強く思うのは、世の中オーバースペック症候群が多いのではないか?という事。
皆が皆、これが当てはまるとは言いませんが、今使っているシャフトよりも少し柔らかいシャフトを使ってみる事をおすすめします。

もしかするとスイングを見直したり、毎日練習場に通って一生懸命に練習するよりも、シャフトを一段二段柔らかくする事によって一気に悩みを解決できる可能性もあると思います。

ATTAS IRON 80(S)
現在のメインで使っているアイアンのシャフトです。
UST Mamiyaらしいクセの無い振りやすいシャフトです。
番手毎に同じ振り感になるセッティングが施されているので、どの番手を持ってもスイングを変えずに振れる利点があります。

ウェッジはアッタススピンウェッジを使っているので、感覚がそのままでウェッジまで繋がる感じが気に入ってます。

Fujikura MCI 50R
普段から遊びの時はよく持ち出すカーボンシャフトです。
軽くて柔らかいので、最初の数球は右に出たりしますが直ぐに慣れます。柔らかいと言ってもカスタムシャフトのRですから、基本的にはしっかりとした作りにはなっています。
アスリート系の女性やシニアゴルファーなどにマッチするとは思いますが、スイングを見直したい男性ゴルファーや、打ち急ぎを改善したいゴルファーなどが使うのもアリです。

柔らかいシャフトは、勢いで出球を誤魔化せないのでスイング作りには最適ですね。

但し、アイアンのカーボンシャフトの重量とフレックス選びですが、スチールシャフトと同等に考えるとかなりのオーバースペックになるというのを知っておいて下さい。
カーボンでシャフト重量を重くしようとすると、シートを巻く量が多くなるのでかなりハードな物ができあがります。

普段100g台のSフレックスのスチールシャフトだからと、カーボンも同じ重量、同じフレックスの物を選択すると、スチールで言うところのXやXXレベルのハードなシャフトになります。

もしカーボンシャフトを考えているのであれば、シャフトの重量も軽くして、フレックスは1つから2つくらい下げるイメージで選択すると良いと思います。

という事は、「男がカーボンなんて軟弱!」なんて言っていた人は、今となってみると、道具を全然理解していないか、もしくは使った事も無いのにイメージで言っているだけとしか思えません。
それで初心者に助言するのですから、とんでもない話しです(笑)

カーボンシャフトであれば、フレックスが「R」で、メーカー純正スチールの「S」相当だと思ってもらって良いくらいです。
あとは同じRシャフトでも重量によって硬さが若干変わると理解して下さい。
シャフト重量が軽くなっても、その分ヘッドが効いてくるので、実際に使うとそれほどまでに軽くは感じないので思いの外、使いにくいと感じる事は少ないはずです。

Tour AD 85(S)
もう1セットの方に使っている物で、85gのSシャフトですが、これでもかなりハードに感じます。
感覚ですがスチールシャフトの110~120g台のSシャフトかそれ以上(X)くらいに感じるほど、しっかりとした作りです。

これ以上の物は使った事がありませんが、100gクラスになったら一般のアマチュアが太刀打ちできる代物では無くなるような気がします。

それから、カーボン繊維は縦に強いためスチールシャフトに比べるとはるかにトゥダウン率が低くなります。
つまりトップし易くなるという事です。
そんな理由からも普段使っているスチールシャフトより柔らかいフレックスにする必要性が出てきます。

流石にワタクシの使っている50g台のRシャフトでは軽すぎる!って思う方も多いと思うので(普通に使えますがw)、80g台くらいのRフレックスであれば、100g台のスチールから替えても違和感が無いのではないでしょうか?

アイアンのカーボンシャフトの特徴とメリット。

フレックスは1~2段階柔らかめの物を選択すると丁度良い。

重量も軽めの物を選択する。
100gを超えたら相当ハード。

ボールが高く上がるので、グリーンに止めやすい。

軽さと衝撃吸収力のお陰で体に優しい。
肘痛の軽減にも良い。

アイアンのカーボンシャフトのデメリット。

価格が高い。

特に本数の多いアイアンではより顕著に感じる。

トゥダウンが少ないので、慣れるまでトップが出やすい。

しなりに慣れるまで、やや方向性がバラ付く。

などが挙げられます。
その他には、ドライバーからウェッジまで全てカーボンであれば、繋がりが良いというのもありますし、スチールシャフトよりも製作段階で先調子・中調子など色んなタイプのシャフトが作りやすい事、また雨の日に使っても錆びないというメリットもありますね(笑)

価格面も含めて絶対にカーボン!とは言えませんが、昔に比べてかなり選択の幅や製品品質も向上してきているので、選択肢の一つに挙げてもらえればと思います。
食わず嫌いだった方の中には、目から鱗が落ちる場合があるかもしれませんよ。

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