今回はあくまでもスコア「100切り」に特化させた内容です。
未来の目標は「90切り」だけれども、まだスコア「100切り」が達成できていない、もしくはもう少しで切れそうなのだけれど切れないという方向けの記事です。
どの番手でも、そこそこ当たって大きく曲がらずに打てる様になれば、「100切り」に関しての技術的な部分は問題ありません。
具体的な数字で表せば、ドライバーで150ヤードから~180ヤード、7番アイアンで120ヤードくらいを大きく曲げずに打てればOKです。
後は絶対に無理をしないマネジメントと転がすランニングアプローチ、そしてパターをしっかり練習すれば問題なくスコア100の壁はクリアできます。
絶対に無理をしないマネジメントとは?
それを一つずつ解説していきます。
①狭かったり、危険な雰囲気のあるホールでは無理にドライバーを使わない
ミドルホールやロングホールでティーグランドに立つ時には、必ずドライバーを持っていく。
これがデフォルトになっている人は多いです。
慣れてくればティーグランドに立った瞬間に危険な香りを感じる事ができますが、慣れないうちはどうしても飛距離を稼ぐ事を最優先してドライバーを持ってしまいます。
先ずは、少しでも「ん?」と思ったホールでは、迷わずにユーティリティかアイアンを選択して下さい。
この危険を察知する感覚を持ったら、それを信じて安全策を最優先します。
しかも、ドライバーの次に飛距離を稼げるクラブではなく、それほど飛ばなくても、真っ直ぐにしっかり打てる自信のあるクラブまで番手を下げてティーショットして下さい。
OBやワンペナルティの「罰」のスコアの方がはるかに大きいですし、もし7番アイアンで120ヤードを自信を持って打てるのであれば、7番アイアンを3回も打てば大抵のホールではグリーンに到着します。
しかも、同じクラブを連続で振るとミスの確率はグッと下がります。
ティーグランドに立つとグリーンまでかなり遠く感じますが、実際の距離はそんなものなので、100切りにおいて飛距離にはこだわらなくても大丈夫です。
まあ、一緒に回るメンバーによってはドライバーを持たずにフェアウェイウッドやユーティリティ、またはアイアンなどを持ってティーグランドに行くと「勇気がない」だとか「根性がない」など言われる場合もありますが、ゴルフは上がってなんぼのスポーツです。
そんな声には耳を貸す必要がありません。
同じようにティーショットでのドライバーの飛距離に命を懸ける人もいます。
これに関してもドラコン競技じゃないのですから、飛べば良いってな訳でもありません。
飛んだけどもOB、または林の中、ドッグレッグのホールで突き抜け…などなど。
スコアメイクに関して弊害になる事も多いのです。
300ヤード飛ばした同伴者が、次のホールがOBでは、300ヤード÷2=150ヤード。
つまり150ヤードが平均飛距離という訳ですから、180ヤード×2の方が優れているって事になります。
先ずドライバーを選択する場合、200ヤード前後のフェアウェイに確実に置きにいけるスイングを身につけましょう。スコア100を切るだけで良ければ180ヤードでも全然問題ありません。
つまりドライバーである必要性も無いという事です。
また、普段から練習場の100ヤードの看板に向かってドライバーで打つ練習をしてみて下さい。
絶対に100ヤードでは止まらないので、そのアプローチくらいの力感のスイングだけでも、150ヤード以上は打てるという事を知るのが大切です。
その力感であればOBは出にくいですし、必要にして十分な飛距離も確保できます。
スコア「100切り」であれば、それで十分って事です。
仮に380ヤードのホールであれば、ドライバーで180ヤード、残りの200ヤードをピッチングウェッジ(PW)で2回で十分に3オンできます。
もしグリーンに乗らなくても、パターや転がしアプローチで打てる距離でしょうから、上手く行けば4オン1パットでボギー、2パットでもダブルボギーです。
100切りのマネジメントでは半分のホールがダブルボギーでも良い訳ですから、あまり気にせずに次のホールに挑めます。
これをドライバーでOBしてスタートであれば、もうこの時点でセカンドショットからノーミスで大成功してもダブルボギーはほぼ確定です。
OBまで行かなくても、林に入れて脱出に1打~2打を打てば、打数的にはもうOBと同じ様なものになります。
という事は、そこに一つのミスが加わったとしたらトリプルボギー、さらにバンカーや池が絡んだら+4以上になってしまうという事です。
このティーグランドでの選択ミスにより悪いスコアになれば、次のホールにまで精神的な影響が出てきます。
前のホールのミスで作ってしまったスコアをどこかで取り戻さなければ!という心境に陥るからです。
なので飛ばなくても良いので、無理なくしっかりとフェアウェイをキープできるミート重視のドライバーショット。
またはもっと安全に打てるのであれば、アイアンやユーティリティなどでティーショットした方が、ドライバーに自信が持てないうちは絶対に得策です。
②セカンドショット。成功率が70~80%のクラブを選択する。
ミドルホール、ロングホールであれば2打目はフェアウェイウッド、ユーティリティ、ミドル~ロングアイアンでのショットになります。
ここで一番やってはいけない事は、仮にパーフェクトなショットできた時に、そこからグリーンに乗るだろうという番手のクラブを持ってしまう事です。
女子プロなどの試合を見ていると、残り200ヤード付近から5Wなどで打ってグリーンオンさせている光景をよく目にします。
そうなると、その攻め方がセオリーだと思ってしまいますが、100切りを目指すアマチュアが200ヤードあたりからグリーンオンできる確率はかなり低く、20回に1回くらいの5%以下かと思います。
150ヤードでさえ簡単ではなく、恐らく20%~30%くらいの確率で、乗ったらラッキーくらいのものでしょう。
もしかすると残り100ヤードでもグリーンオンする確率は、2回に1回くらいの50%以下ほどになるのではないでしょうか?
確率に関しては、ショートホールでパーオン(1オン)できる確率を考えてもらえば分かると思います。
足場の良いところを探して、さらに自分の好きな高さにティーアップした状態からでもグリーンに乗せるのが難しいのに、地面から、しかも必ず多少の傾斜がある状態からのショットですから、格段に難易度は高くなります。
なのでセカンドショットは大きくフェアウェイを外さない、外してもフェアウェイに隣接するセミラフくらいの範囲に収める自信のあるクラブを選択しましょう。
9番アイアンまでしか精度に自信が無いのであれば9番アイアンで十分です。
ドライバーで確実に180ヤードを打って、セカンドショットで9番アイアンを使って110ヤード打ったとすると、もう既に300ヤード近くは進んでいる事になります。
通常営業のコースでレギュラーティーからプレーする場合、ミドルホールなら300~400ヤードくらいですから、十分に3オンする可能性がある訳です。
そして2パットで終える事ができれば十分にボギーを狙って取って行ける事になります。
ティーショットのOBも厳しいですが、セカンドOBの方が、せっかく成功したティーショットが帳消しになってしまう為、もっと精神的ダメージがありますし、今ミスをしたばかりの同じ景色からの打ち直しする難しさも含め、セカンドOBは極めて大叩きのホールになる確率を高めます。
なので、セカンドショットは今現在の技術で成功率が70%、いや80%くらいのクラブをチョイスする事がスコアをまとめるには重要になってきます。
③ショートホールでのOBを打たない。
次にショートホールでは絶対にOBは打たない事です。
自信のあるクラブの飛距離以上に距離があるショートホールであれば、迷わずに2オンを狙っていきます。
ショートホールのOBは、かなりの確率でトリプルボギー以上のスコアになってしまいます。
仮に打ち直しがグリーンオンして2パットで決める事ができれば何とかダブルボギーで済みますが、今さっきOBを打った状況からそうそう完璧なショットが打てるものではありません。
2打目以降が大成功してもダブルボギーなのであれば、ティーショットを自信のある距離まで落としてアプローチで2オンさせ、そこから、もし1パットで決まればパーの可能性もあるという事です。
ツーパットのボギーであればさらに可能性が高まりますし、仮にどこかでもう一つミスしてもダブルボギーです。
①無理に乗せに行って一打目がOBの場合。
・OBの後では、そこから大成功してもダブルボギー。
・一つのミスが加わればトリプルボギー。
②自信のある位置まで無難に運んだ場合。
・2オン1パットで決められればパー。
・2オン2パットで無難に収めればボギー。
・仮に連続ミスして3オン2パットでもダブルボギー。
①と②のどちらを選択しますか?という事です。
プレー中には冷静な判断ができなくなりますから、普段からイメージトレーニングをしておく必要性があります。
仮に連続ミスをしても同じダブルボギーで済むのであれば気が楽です。
OBではボールのロストもありますし、急にボールが変わるという気持ち悪さも残ります。
ショートホールでは絶対に冒険しないというのも、スコア100切りにおいては鉄則になります。
④グリーン周りではトップのミスだけは絶対にしない。
上手くグリーン周りまで運べても最後の最後でトップのミスをすると、高確率で超左足下がりから下りのグリーンへというアプローチ、または砲台上に打ち上げるアプローチからの下りのグリーン、何とか奥にこぼれずにグリーン上に残っていたとしても、下りのロングパットが残ってしまいます。
なのでグリーン周りのアプローチは絶対に芯でクリーンヒットしない「ヒールを浮かせた転がしアプローチ」が有効になります。
もし、バンカー越えなどで転がせない場合は、自分でボールを上げに行こうとせずに、ロフト角を信じてしっかりと打ち込む事です。
自分でボールを上げに行くと、結果的にトップが出ますし、バンカー越えであればそのままバンカーに入ります。
ここからが練習量に比例して成功率が変わってくるところです。
練習場でショットの練習をメインにする人は多いですが、ドライバーショットもセカンドショットも実際にはそれほどの回数は打たないものです。
その代わりにパーオン率の低いアマチュアゴルファーに、特に必要になってくるのがアプローチショットです。
これで、どれだけピンに近づけるかがスコアメイクのカギになります。
そして、それを確実に沈めるパッティング。
この組み合わせがスコアを作っていくので、ここにはお金と時間を掛ける価値があります。
是非、ここを重点的に練習してみて下さい。
⑤パッティングだけは地道に練習をする。
グリーンに乗ってしまえば、もう誰も助言のできない空間となります。
日頃から少しでもパターでボールを真っ直ぐに打ち出す練習をして、タッチと距離感を合わせる練習を地道に続けて下さい。
プロもパッティングの練習時間が一番多いというくらいですから、アマチュアのスコアメイクにも絶対に一番練習時間を割く必要があります。
ショットでは絶対にプロには勝てないですが、パッティングではいい勝負ができる可能性もあるでしょう。
2パットのところを1パットで決める事ができれば、それだけで1打スコアが減ります。
これは非常に大きい部分です。
決して楽しい練習ではありませんが、是非とも頑張って練習して下さい。
如何だったでしょうか?
今回はスコア100を切る為にやってはいけない事について書いてみました。
100切りを邪魔する原因は、「欲望」や「悪魔の囁き」です。
「行けそうな気がする!」ほど危険なものはありません(笑)
「絶対に行ける!」となるまでは、ひたすら危険回避の逃げ逃げゴルフの方がスコアはまとまります。
もし内容的にはつまらないゴルフになったとしても、上がってみて「98」とかだった時の方が、物凄い喜びになると思いますので、是非一度ラウンドで試してみて下さい。

