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ゴルフの重力を使った自然落下スイングの例|フルショットとハーフ&クォーターショット

目次

肘を体から離さずに落とす ハーフ&クォーターショット

両肘を軽く体に付けたまま体幹でテイクバックをしていくのが基本形となりますが、その際に体から両肘を離さない範囲でテイクバックをするのが、重力を使った自然落下スイングにおける「ハーフショット」「クォーターショット」になります。

つまり、トップの位置で肘が体から離れるか、離れないかによって「フルショット」との差別化を図ります。

肘を体から離さないで自然落下させるという事は、肘から下の部分を落下させる事になるので、言い方によっては「コック」だけで打つスタイルになります。

しかし、スイング自体がコンパクトになるのでミート率が上がり、飛距離に関してはフルショットに近いものが得られます。

このコックだけで打つハーフショット&クォーターショットは、特にアイアンからウェッジでのショットに向いています。
飛距離よりも正確性を求められるシチュエーションで威力を発揮するショットになります。

万人に合うとは言いませんが、合う人であれば再現性が高く簡単に打つ事が可能になります。

左一軸スイングのタイプと体幹を使ったセンター軸のタイプ、どちらでも可能です

このスイングは最終的にクラブが重力で自然落下すれば良いだけなので、大きな体重移動や軸の移動が無いため、左一軸スイングのタイプの方でも、軸が中央にあるセンター軸のタイプの方でも、ボール位置などを調整するだけでどちらでも問題なく打てます。

左一軸スイングのタイプの方

アドレス時の形が「K」の形になる左一軸スイングが合っている方の場合。

両肘を軽く体につけてアドレスを取ったら、テイクバックの始動は「左ひざ」を曲げる事でスタートします。
左に乗った際にバランスを保ちやすくする為に、左のつま先は30度~45度くらい開いておく事をおすすめします。

左ひざを前方に曲げると骨盤が回転し始めるので、両肘を体に付けたままその骨盤の回転に任せてテイクバックをします。
左ひざが曲がると同時に右ひざは伸びていくので、曲がった左ひざと伸びた右ひざの間に空間ができればOKです。

そのまま骨盤が回転して行くと、右腰が回り切ったあたりで回転が止まる反動で自然にコックが入ります。
グリップの強さですが、この時に自然にコックが入るくらいの強さで持っておいて下さい。
コックによってヘッドはインサイドに入ってきますが、ここでグリップも一緒にインサイドに入れないように気をつけて下さい。
グリップを持った両手はやや前方に残したまま、ヘッドだけがコックでインサイドに入ってくる感覚です。

後はそのコックでできたトップからヘッドを元の位置に自然落下させてインパクトになります。
簡単に言ってしまえばこれだけで十分に打つ事が可能になります。

左ひざを曲げたまま自然落下させると

左ひざを曲げたままクラブヘッドを落とすと、ヘッドが落ちる勢いで左ひざは伸ばされてインパクトします。
つまり順番としては、「ヘッドが落ちる→骨盤が回る」という流れになります。
また、この左ひざを曲げたまま落とすと、インサイドアウトが強くなりボール軌道は「ドロー」になります。

クラブの落下に合わせて、左ひざを伸ばしていくと

自然落下のタイミングと左ひざが伸び切るタイミングが合えば、強いストレートボールになります。
若干、左ひざを先に伸ばして切り返すと、クラブの落下中に飛球線側に引っ張られる動きが加わってフェード系のボールになります。

但しどの場合でも、基本的にコックだけで打つハーフショット&クォーターショットなので、そこまで大きなボールの曲がりはありません。

これが左一軸スイングタイプの方のショットになります。

センター軸のタイプの方

アドレスが「A」の形になるセンター軸のタイプの方の場合。

両足に均等に体重が掛かっているので、左一軸スイングの方の様に左ひざの曲げ伸ばしでは骨盤が回転し難いので、体幹(みぞおち)を使ってテイクバックしていきます。

テイクバックからコックを使ったトップができたら、後は左一軸スイングのタイプと同じくヘッドを自然落下させてインパクトします。

始動の動きが違うだけで、後は基本的に同じになります。

フルショットとの違いは両肘が体から離れるかどうか

フルショットの場合は、始動時の強さを増して、トップまでに両肘が体から離れる動きになります。

その為、自然落下させる場合に一旦両肘を体に付く要に戻す感じで落とす事になります。
肘が体に付いたら、そのまま真下に落とすので、結果的に右股関節前にストンと落ちる動きになります。

肘が離れる高さに上がる事で落下の幅が大きくなり飛距離は見込めますが、一つ工程多くなるのでタイミングが難しくなるので、ティーアップしているドライバーショットなどに適しています。
地面にあるアイアンショットよりは打点に関して少しだけ緩くなるからです。

反対に地面にあるボールを打つ場合には、肘を体から離さない事で長さがの変わらない肘から手首までの骨を「コンパス」の様に使う事で安定した軌道が確保できます。

コックだけで打つ自然落下スイングはそのまま「浮かせるアプローチショット」にも応用できますので、身に付けておく事をお薦めします。

個人的には、この肘を体に付けた自然落下スイングは、「スコア100切り」を目指すにあたって、最も優れているショットなのでは?とも思っているくらいです。

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